登った山々 金峰山
磯間嶽
桜島北岳
亀ヶ丘1
亀ヶ丘2
野間岳
竹山
錫山・立神
開聞岳
冠嶽

            おむすびを持って 

                               (登った山を紹介します)

                          金峰山

 今年はいっぱい、山に登りたい。
 私にとって、山は宇宙のようだ。
 素晴らしい景色が、眼下に広がる。
 山にはおむすびがよく似合う。
 私の大好きなおむすびは、鰹節と梅干と醤油をご飯に混ぜたもの。
 それを大きな海苔で包む。
 とても簡単でおいしい。
 さあ、おむすびを持って、まずは金峰山に出かけよう。

 金峰山は南さつま市金峰町にある。
 車でかなりのところまで登っていけるので、初心者にはお勧めだ。
 三つの頂(いただき)を持ち、北岳・本岳・東岳からなる。
 南岳ではないところが面白い。
 北岳と本岳には、鳥居がある。
 東岳には鳥居はないが、神様は祀ってある。
 正月に降った雪がまだたくさん残っていたが、気持ちのよい天気に恵まれた。
 ちんたらちんたら、気の向くままに紹介していこう。

 駐車場に着く前に、ハンググライダーの飛び出し台(なんという呼び名かしら)がある。
 ここからの景色も絶景。
 長屋山から串木野まで見渡せる。
 もちろん吹上浜は全部。
 遠くには野間岳。
 時期になると、サシバ(鳥)の渡りも見られる。

 昨年の吹上30kmマラソンのスタート地点になった吹上の運動公園。
 ここからはっきりと見えている。
 その前年の吹上フルマラソンのコースも、すべて一望できる。
 海浜公園や農業大学校、入来漁港、湯の浦カントリークラブ。
 ずっと見ていても飽きない。さあ、いよいよ北岳へ。

 駐車場にはまだ雪がいっぱい残っていた。
 ここに止めて、三つの頂を登る。
 北岳の行程はかなり急だ。
 でも10分もあれば辿り着ける。
 これを登山というかな?
 まあ、山の頂に登るのだからいいか。
 頂上には神様が祀ってある。
 東側も西側も絶景。

 東側からは桜島をはじめ、素晴らしい景色が見られる。
 空気が澄んでいれば、霧島・高隈・垂水・入来峠・国分がはっきりと分かる。
 眼下には大坂の家並み。
 ここに立っているだけで、とても幸せな気持ちになれる。
 双眼鏡があればもっと楽しめるのかもしれない。
 南には本岳と東岳が見える。
 あまりに近すぎて、カメラのフレームには二つの峰を同時に収めることができなかった。
 西側も絶景が広がる。

 北岳の西側にも、いい景色が広がる。
 さきほどのハンググライダーの場所よりもだいぶ上にあるから、眺めがいい。
 夏にはくっきりとした風景が見られるのだろうなあ。
 夕日が沈む頃も、きっと素晴らしいだろう。
 もう一度来て、いい写真を撮りたい。
 ここで休憩。お昼にしよう。
 例のおむすびとお茶。
 これだけで、最高においしい。なんちゅわなんさん。

 さて次に向かうは本岳。
 ここには社務所がある。
 訪れた1月10日には、まだお守りを売っていた。
 ここも頂上までそんなに時間はかからない。
 ポイントは4箇所ある。
 北岳が見える場所。頂上。南側が見える場所。そして稚児の宮。
 頂上に行き着く前に、東岳への道がある。
 以前来た時には、頂上しか登らなかった。今日はじっくり見よう。

 本岳から北岳が望める。
 東側には急斜面の岩が見える。
 実は北側に、もっと大きな急斜面の岩がある。
 ここを登りたいと思っているが、相当の覚悟がいる。
 そうそう、ロッククライミングも大好きだ。
 ロープを使わずに登る方法。フリークライミングというのかしら。ようわからん。
 頂上の東側に稚児の宮という場所がある。
 雨をしのげる岩がある。

 頂上に辿り着く前に、少し南に向かう。
 そこには鉄で作られた鳥の姿が。
 理由は分からないが、景色とよくマッチしている。
 鳥のくちばしの下にかすかに見えるのは開聞岳。
 枕崎も、景色がよければ三島も見える。
 眼下には加世田や川辺の街。野間岳も長屋山も見える。
 東には桜島と大隅。なんと素晴らしい眺めだろう。
 石に寛政五年とあるのは1793年。江戸時代後期だ。

 いよいよ636mの頂上である。
 景色は先ほどの南側のほうがいい。
 ただ、一番高いところに立つ気持ちよさはある。
 ちらほらと登山客も見える。
 それにしても東京スカイツリーがほとんど同じ高さだと思うと、びっくりする。
 あまり長く居るところでもない。
 次は東岳へ行ってみよう。
 像があるが、何なのかよくわからない。

 東岳まで足を伸ばす人は少ない。
 足元は雪で真っ白だった。
 あっという間に東岳の頂上。
 親切に木製の展望台が作られている。
 これは本当にありがたい。
 東側の眺望も素晴らしい。
 しばらく眺めていて気がついた。
 なんてこった、佐多岬が見える。

 何を祀っているのか分からないが、屋根付きのものがある。
 説明板もないので、たいしたものではないのだろう。
 北岳の東側から見える景色と大差ないが、開聞岳と佐多岬が見えるのはいい。
 ここでもう一個のおむすびを食べながら休憩。
 高いところから回りの景色を眺めているだけで、爽快になる。
 今年はなるべく多くの山に登りたいなあ。
 でも、休みの日のその時の気分に任せて登ることにしよう。
 山は、いい。

                     金峰山 おわり

元のページの先頭に戻る