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                               (登った山を紹介します)

                          亀ヶ丘1

今回は登山ではなく崖登りである。ポイントを番号で示し説明していこう。

 大浦町には亀ヶ丘という素晴らしい場所がある。
 ここから見える景色も素晴らしいが、この場所自体も魅力的だ。
 礫岩でできた崖が、なんともいえない美しさを醸し出しているのだ。
 最近、パラグライダーを楽しむ人たちもたくさんやってくるようになった。
 昔は自殺の名所といわれた切り立った崖も、遠くから眺めると素敵な風景に映る。
 さて、この崖を登ろうと思う風変わりな奴がたまにいる。
 ビビリなのに、やりたがる。
 そんなどうしようもない奴のつまらない体験記を、暇潰しにご覧頂きたい。
 綺麗な風景をお楽しみに。

 番号が振ってある画像の裏側(北側)から見たのがこの写真だ。
 実際に見てもらわないと分からないのだが、迫力がある。
 以前、この裏側からアタックしてみたのだが、ルートを見つけることができなかった。
 今は南側から登るようにしている。
 今回の目標は、@ A B の場所に立つこと。
 登り方にはこだわらない。
 よって、木も利用する。
 まずはDの場所へ向かう。
 写真では木があるだけだが、取っ掛かりにふさわしい崖が待っていた。

 写真左はDから@を見たところ。
 これからあそこまで登っていく。
 写真中が最初の取っ掛かりの崖。
 丁度いい具合の壁だ。
 足と手の4点のうち3点をしっかり確保してから、体を上へ上げる。
 これが大原則だ。
 写真右はEまで移動して@の方向を見たところ。
 眼下に国道226号線が見える。
 ここからでも充分眺めがいい。
 @へ向かうのは割りと簡単。木を伝っていけばいい。

 東側を見ると、こんなところを登っていけるのかと思う。
 でもよく見てみるとあるんだな、ルートが。
 そこを見つけるのが、ひとつの醍醐味でもある。
 この崖は、木がたくさん生えているので助かる。
 ただし、スポッと抜けてしまう木もあるので、慎重に掴まなければならない。
 それに、急な崖ばかりではない。
 写真右は、ほっとする場所。
 ここでしばらく休憩して、下界を眺める。
 @に辿り着く。

 @からAを見上げたのが左の写真。
 Iは、たいそう急な斜面である。
 実は前回この崖を上ったのだが、その時の恐怖がまだ頭から離れず今回は止める事にした。
 @ABCと辿り着くのが今回の目標。
 ここの植物は根を深くに張ることができないので、横へ横へと伸ばす。
 その結果、張り付いた岩ごと倒れてしまうことも。
 写真右はFからAの峰を見たところ。
 このくらいの崖が、お尻がキュンとして好きだ。
 ここをよじ登りAへ向かう。

 Aへ辿り着く。写真左。
 だんだん景色がよくなってくる。
 下界が少しずつ遠くなる。
 AからBを見上げる。写真左から2番目。
 登れなくはないのだろうが、よそう。
 峰の左端に丸い岩が見える。
 これがBの峰の特徴。
 先ほどの@の峰が左から3番目の写真だ。
 写真右は夏の日に撮った、今登っているこの崖。

 写真左はKからAを見たところ。
 この後、LMNと辿り、Bへ到着。
 遠回りではあるが、これが確実に登れる方法。
 無理をすると、まっさかさまに落ちる。
 Bに辿り着く。
 先ほど見た、落ちそうで落ちない丸い岩がこれだ。写真右。
 昔から落ちずにここにある。
 ここがこの崖の特等席である。
 ここまでこられる人は滅多にいない。

 最終地点のCがすぐ上にある。
 この崖は、誰も登ることはできないだろう。
 東屋からここへ降りてくるのも難しい。
 すぐ近くにある、遠い場所がここだ。
 観光で訪れた人たちが、何故あいつはあそこにいるの?と不思議な顔をしている。
 なかなか居心地ののいい場所なので、しばらくたたずんだ。
 あとはCへ向かうだけだ。
 今回の目的はほぼ達成。
 まったく冒険が無かったので、この後フリークライミングの真似事をした。

 写真Oの場所に、高さ2mくらいの崖がある。
 下は安全で平らなところだ。
 ただしこの崖は角度が90度よりも飛び出している。
 ここでフリークライミング。
 手掛かりがなかなか掴めなかったが、ようやくいいところを見つけた。
 左手で岩をしっかり掴み、最後のひと踏ん張りで登れる、と思った瞬間、体は宙を舞い、お尻から地面に落ちた。
 寒かったのでイボ付き軍手をしていたのだが、なんとそれが脱げてしまったのだ。
 後一歩のところだったのに。
 とても残念。ケツイテー!

 Oから藪の中を上へ向かうと東屋に出る。
 眺めのいい場所である。
 夕日も綺麗だ。
 天気がいいと黒島も見える。
 もっと天気がいいと、宇治群島が見える。
 野間岳、紫尾山、霧島、桜島、金峰山、開聞岳と、いろいろな山も見える。
 心癒される場所である。
 こんなに素晴らしいところに暮らせることだけで満足。
 もうひとつの崖は、次の機会に紹介しよう。

               おわり

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