5 視野率120%、70%?  2004/06/24
 GSW690のフジノン65ミリレンズは、35ミリカメラの28ミリに相当する画角があります。
 左側のファイインダー窓から見える範囲で構図を決めることになります。一眼レフと違ってレンズを通して見える範囲ではないので、レンズキャップを外し忘れていてもファインダーを覗いただけではわかりませんし、撮影範囲が近くなるほどパララックス(視差)が生じますが、これは自動的に修正表示されます。

 一眼レフのファインダーで見えるのはレンズを通した範囲ですが、殆どの一眼レフカメラでは見える範囲(視野率)は90〜95%となっています。これは一般的なプリントでは、写した画像の95%程度しかプリンとしないことや、視野率100%とするためにはカメラが大型になり高価になることからとされています。

 その点でGSW690は視野率120%程度で、その上に厄介なことに、右下の部分がレンズでけられて見えません。右上のイメージのように写るのは内側のライン内ですが、右下が隠れます。また、端っこでは被写体のゆがみが一眼レフよりも大きく現れます。端に建物や柱の直線があると、ゆがみが大きく目立ちます。

 そのため、構図の決定が面倒でピントあわせもしなければならず、露出の決定まででも面倒です。
カメラの左上部分に小さな水準器が入っていて水平を決めることで、ある程度はゆがみが少なくはなります。撮影が3回目程度までは、これらのことに慣れずに戸惑ったり、逆に新鮮であったりもしました。

 スナップカメラとして使っている人も多いようなので、手に馴染んでくると使いやすいのでしょう。
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