3 夜景はさっぱり 2004/06/21
どうにか最初のフィルムをセットして撮影準備完了となったのですが、ファインダーを覗いてびっくり。
右下がレンズに邪魔されて見えないのです!レンズを通した画像がそのまま見える一眼レフと違って、ファインダー窓から見える範囲で構図を決めなければなりません。35ミリカメラ換算で、28ミリに相当するレンズのため右下が「けられて」見えないので、どこまで写るのかわかりません。撮影の度にカメラを左右に動かして確認するのですが、これでは撮影になりません。しょうがないなと、半ばあきらめつつも、買ったことに後悔の念が起こるのでした。
被写体の一心行の大桜は周囲に見物客があふれて、思うように構図が決定できないままに3本ほど撮影しました。午後7時になると、お待ちかねのライトアップです。ここでも大きな問題が、ピント合わせ。 ファインダーの真ん中にある小さな○の中の画像が二重にずれない位置がピントが合った状態です。
レンジファインダーによる「二重画像合致」方式によるピント合わせは、一眼レフのマット面で画像がはっきり写ればOKの方式に似ていますが、何よりもピント合わせの部分は直径5ミリ位にしか見えないのです。夕方の暗い中で、レンズに書かれた距離数字を頼りにピントを合わせるのですが、二重画像も気になるし、ピント合わせが殆ど確認できないままの撮影でした。
結果は、全く写らなかったフィルムが1本、原因はレンズキャップを付けたまま撮影したせいでしょう。一眼レフでは殆ど考えられないミスです。そして無限大マークを目印に合わせたピントもボケていました。
無限大位置を越えて回しすぎたことで、ピント位置がズレたようでした。
初めてのカメラで、フィルムもそこそこにセットして、焦って撮影した思い出の一心行の大桜でしたが、そこそこに写っていたカットも2〜3枚ありました。夜とはいえ、レンズキャップを付けたまま、他にデジカメと銀塩カメラを首から肩から下げての撮影は、傍目には滑稽なことだったでしょう。あれこれ、思い出のGSW690デビューの夜でした。(画像はD100で撮影した一心行の大桜) 次へ