1 中判カメラとの出会い 2004/06/10
今や、デジカメ主流の世の中に、中判カメラを使い始めたという、ちょっと風変わりなお話の始まりです。ここでは、私の経験談を書いていますので間違いや認識不足の点があるかと思いますが、ご容赦願います。
中判カメラとは、ブローニーフィルムと言われるリーダーペーパー(裏紙)と一緒に巻かれたフィルムを使うカメラです。フィルム幅はおよそ6センチですが、撮影サイズによって6×4.5、6×6、6×7,6×8,6×9などがあり、ロクヨンゴ、ロクロク、ロクキュウ等と呼ばれています。
6×9の場合、一般的なブローニーフィルムである120タイプで8枚撮影できます。実際のフィルムサイズは56ミリ
×84ミリで、一般的な36枚撮りフィルムの24ミリ×36ミリに比べると、約5倍の面積になります。
フィルム面積が広いことで、例えば全紙サイズにプリントする場合により良い画質が期待できるため、ある程度写真を経験した方なら、一度は中判カメラに思いを寄せることと思います。
しかし、現実には中判になると様々なデメリットがあります。まず、フィルムサイズが大きいため当然ながらカメラが大きく、重くなります。大きくて重いということは、機動力が低下することを意味します。手軽に持ち歩いて撮影とは行かなくなります。そして撮影枚数が少ないことも導入を阻む要因だろうと思います。
あまり高価でないこと、重くないこと、使いやすいことを中心にカメラを選定し、フジGSW690Lにたどり着きました。
既に製造中止となっているカメラでしたがインターネットのオークションで買い求めました。集合写真が目的のプロ用カメラで、フィルム巻き上げは手動、露出計なし、オートフォーカスなしのマニュアルカメラで、ボタン一つで写る一眼レフとは大違いのマニュアルカメラですが、フィルムサイズに比較してとにかく小さくて軽いカメラであることが気に入りました。 次へ