ベトナム/ハロン湾



 ベトナムのハロン湾の景観はTVや写真でよく見るが,一度は実際に見てみたかった。三亜市を夕方出港したクルーズ船 「スーパースター・アクエリアス」は,翌朝ベトナム時間の8時にはハロン沖に碇を下ろした。
 すぐに我々の船にハロン湾ツアーの船が迎えに来て,1隻3,40人ぐらいずつ数隻に乗り換えて世界遺産の島々を巡る ツアーへ向かう。
 乗り込むと船室には土産物が広げられており,すぐに売り込んできた。
日本人ばかり割り振られた我々の観光船には日本語のできる現地ガイドが手配されており,日本語でハロン湾をいろいろ 説明してくれた。
 この日,曇り空でデッキはやや肌寒かったが,カメラ片手に見晴らしの良いデッキいると,30分ほど航行したところで, 次々に島々が現れてきた。

 大小3,000もの奇岩、島々が存在するハロン湾の幻想的な景観が目前にあった。近くの島と水墨画のように霞の中に浮かぶ 遠くの島々が素晴らしい景観を醸している。
 時折,島影に水上生活者の集落があり小舟が行き交う。家のある筏の上に犬の姿もあったが,ガイドによると大きく なったら食料にするとか。

 海上に林立する島々の景観は、北は中国の桂林から、南はニンビン(ベトナム中部)までの広大な石灰岩台地の一角 であって,石灰岩台地が沈降し,侵食作用が進んで現在の姿となったものという。1994年にユネスコの世界自然遺産に登録。
 もとは静かな港町だったハロンも、世界遺産に登録されて以降、国内外から年間200万人が訪れるにぎやかな場所に 様変わりした。

 2時間近く島々の間を観光船で巡った後,ハロンのバイチャイ側に着岸。観光船から桟橋を渡ると,すぐ近くにお土産屋 さんがずらり並んでいる市場があった。置物の工芸品やバッグ,手鏡,キーホルダー,サンダルなどいろいろ並べられている。
ハロンには「地獄○○通り」という危ないところもあるとガイドの話だったが,ここでは強引な客引きはなかった。
 土産店を一回りした後の,ハロンのレストランでの昼食は,フォーや春巻き,エビなどのベトナム料理が美味しかった。


曇り空もあって水墨画のようなハロン湾 様々な形の島々が幻想的な雰囲気を醸し出している。
  
島影で養殖も 水上生活者の集落
水上でワンちゃんも飼われている ハロン湾を案内する観光船
観光船に果物を売り込んでくる艀 ハロン湾の両半島を結ぶバイチャイ橋,2006年日本が建設。
ハロン新市街の桟橋に隣接したお土産の市場 土産品がいろいろ売られており,ドルや元が使える。
ハロン市内にも高層ホテル イタリアから「コスタ・クラシカ」も寄港していた。

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