台湾一周ツーリング
はじめに
ことしの春,カンボジアと紀伊半島を一緒に走った静岡県のMさんから,台湾一周に行きませんかと誘いを受けていた。
バイクに乗れるうちに行けるところは行ってみたい……。
10月初め参加を申し込んだが,その後仕事の方が例年になく立て込んできた。
10月から11月中旬の出発間際まで仕事上の会議や行事が入り,参加が危うかったが何とか捌き,台湾一周ツーリングを実現した。
出発1週間前,ヤフーの海外天気予報を見ると,台湾の北部は1日のうち晴と雨の2つのマーク,南部は晴れマークとなっている。一周して
台北へ戻ってくる頃は雨の予報。
ネットで見ると,台湾の交通事情は車は右側通行,バイクはバイク車線があり,バイクにはマスクが欠かせないとある。
今回は,現地レンタルバイクを使うが,ヘルメットやジャケット,ブーツその他の装備は持参しなければならず,通常の海外旅行より
持って行く荷物が増える。しかしツーリング中は,荷物は同行のサポートカーが運んでくれるので運転中は身軽である。
これまで台湾へ行ったことはなく,せめて故宮院ぐらい立ち寄りたかったが,今回はツーリングが目的で観光は沿線の観光地を数カ所に立ち寄るだけもっぱら走る旅であった。
食事は,朝食のバイキングを除いて昼も夜も毎回地方色豊かな中華料理,これがいずれも美味しく大満足。
今回の参加者はツアー主催「道祖神」の添乗員Y氏を含めて9人。
千葉,埼玉,東京,静岡,大阪,島根,と鹿児島からの参加。皆さんニュージーやヨーロッパなど海外ツーリングの経験豊富な人たちで,うち2人は「バイク用の名刺」まで作っておられた。
我々が訪れた時期,台湾は主要な都市で市長,市会議員の選挙運動の真っ最中だった,街中に候補者のノボリがはためき,途中何回も,
候補者の車列に出くわした。ドンドコドンドコ太鼓をたたく小型トラックを先頭に,バチバチ爆竹や花火をならしながらのにぎやかな車列
が続く,台湾の選挙風景。
台湾一周は台北から反時計回り。250cc以下は高速道路に乗れないため一般道を走るのだが,前半の西側(大陸側)は,市街地走行が続き
バイクや車,交差点が多く,丸一日,頻繁にクラッチ,ギア,ブレーキを操作するので,のちには手足がしびれるほどだった。
マスクが必要なわけも分かった。一般道では排気ガスの匂いがひどく鼻を突く。改めて日本との違いを感じた。
しかし,内陸部の「日月潭」周辺や,後半の東側海岸線は,ほぼ一本道で比較的交通量も信号も少なく,排ガスの不快な匂いもなかった。
そのうえ景色は素晴らしく,快適なツーリングを楽しめた。 (2010.11)
以下,ツーリング日記と写真
▽ ツーリング日記
▽ 台湾のフォト
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