ガゼルタ王宮


 映画「アマルフィ 女神の報酬」で,本物の歌姫サラ・ブライトマンが美しい歌声を聞かせてくれたコンサートシーンは,ナポリの近くにある世界遺産ガゼルタ王宮の一室だった。

 ガゼルタ王宮は,18世紀,スペインのブルボン家(当時,ナポリはスペインの支配下にあった。)のカルロス7世によって建てられた。
 建築家ルイジ・ヴァンヴィテッリによって,パリのベルサイユ宮殿を超える宮殿として設計され,建物を正面から写真に収めようとしても,相当に離れないと入りきれない。
背後には全長3kmの壮大な庭園があり,庭園の奥には高さ150mもの人工の滝もあるという。また建物の内部には大小1200室もの部屋がある。
 我らが見せて貰った部屋はいずれもきらびやかな天井画・壁画が描かれ,大理石の彫刻,額縁に納められた大きな絵画,后が実際に着用していたという華やかな衣装,何とも豪奢である。同行の一人がベルサイユ宮殿よりすごいかもと言っていた。

   
王宮正面 王宮の中庭
王宮の内部 立体的に見えるだまし絵の壁画
お后様のベッド この日結婚したカップル,記念写真に訪れていた
背後の庭園,38km離れた山から水が引かれ,世界遺産に登録された約530mの水道橋もある 王宮の窓越しにヴェスビオ山を望む,ここから見ると桜島にそっくり

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