「曽木発電所跡」探訪記 その3
2001.5.13


10日前の感激が忘れられず、今回は朝霧に浮かぶ建物撮影と、
「上陸観察作戦」を立てて午前5時前に家を出ました。


6時25分に「秘密基地」をスタート。濃い霧の中こわごわ漕ぎましたが、
着く迄晴れないようにと祈りつつ、かっきり1時間、ぎりぎり間に合いました。
予想通りとても幻想的でしたが、みるみるヴェールが剥がされていきます。
ゴム長を履いて恐るおそる上陸、まず裏手に登りました。
ぐるっと回り込んで、反対側から上陸地点を眺めます。青いカヌーが分かりますか?
内部はもうすっかり土砂に埋まっています。やはりどう見ても教会風です。
内部から窓越しに漕ぎ上ってきた川内川と愛艇が見えます。
左画像の向こう側が曽木の滝方向になります。ものの5分も漕ぐと、
滝から流れ下る流れの音が聞こえて来ます。
10日間に延べ3回の探訪になってしまいましたが、それだけの魅力はありました。
気をつけて観察すると対岸の高台に見学所みたいなのが出来ていましたし、
建物の側に車の轍の跡もありました。
でも夏場の減水期を過ぎると再び水中に没する神秘さには、
こちらもそれなりの難儀を味わいつつ会いに行くのが相応しいと思うことでした。