薩摩焼が400年の歴史を経て、2002年1月に国の伝統的工芸品として指定されました。このホームページに掲載の白薩摩は私、西田秋雄が数日から数ヶ月丹精込めて絵付けした作品の数々です。陶芸新時代をテーマに掲げ、伝統の中に斬新な息吹を追求しています。特に「菊花金彩」「金鎖割」「金紐帯」などはオリジナルの作品です。絵付職人として40年の集大成、白薩摩専門のギャラリーとしてご覧頂けましたら幸いです。
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●薩摩焼作品展
朱色菊花彩抹茶碗&肩衝茶入(後方)
1867年第2回パリ万国博で展示された薩摩焼。ヨーロッパを中心に多くの観客が魅了し、また「SATSUMA」の名で一世を風靡した。2007年秋には日仏交流150周年記念「薩摩焼パリ伝統美展」がセーブル美術館で開催され、同時に現代薩摩焼と茶陶も展示されました。私もこの幸運に恵まれ、二点を出品させて戴きました。作品は永年に亘って追求している菊小紋です。
金鎖割紋様蓋付菓子器
平成2年秋にデビューした「金鎖割文」を紹介します。主に菓子器・抹茶碗など拘りの器を限定に、また白薩摩の特徴である貫入・クリーム地の空白を活かした作品、オリジナル性と新時代の金襴手を追求している(自称)。素手で円を描く(骨描き)、また均一した凸・滑らかな下地を作る為に金盛り釉での焼成を重ねることも大変な苦労ですが、手間をかけることによって得られる達成感です。平成3年薩摩焼フェスタで、平成10年西部工芸展で県知事賞を受賞。
白薩摩花器「早春賦」
節分草は鹿児島県でも、白薩摩にも無縁の花ですが、本格的に新たな花題・デザインに取り組んできました。実際に育て、描写を試み作品に漕ぎ着けました。作品名「早春賦」は金紐帯を地表に見立て、可憐に咲き誇る節分草の群落を表現しました。早春を代表する「節分草」、平成13年1月に広島県・総領町「節分草を育てる会」より種子を送っていただきました。可憐な花に惹かれて早や14年が立ちます。夏の暑さや蒸れに弱く、生育期間が短い、そんな厄介な山野草だけに魅力を感じています。
白薩摩張屋久杉四方開き玉手箱
白薩摩玉手箱シリーズを手掛け5年が経過。極小の香合サイズから形状・用途も広がり、作品も豊富になってきました。そこで今回は指宿市で木材加工を営む高橋工芸さんにアイデアを持ちかけ完成したコラボ作品を紹介します。世界自然遺産「屋久島」に自生する屋久杉を素材(収納箱)に、四面のスライド板に四季の花々・文様を絵柄にした陶板を埋め込みました。屋久杉の木目と香り、置物を兼ねた収納玉手箱です。
作品展@〜I↓
@早春賦「節分草」
A菊花彩網紋様瓢箪花瓶
B梅に鶯(拡大図)
C菊花金彩文様
D桜島四季景色花器
E奄美群島 生物多様性彩色花瓶(仮)」
F早春賦「竹梅」
Gさくら皿
H秋の桜島金彩陶板
I鹿児島鶴丸城「御楼門御守り箱」
陶歴(プロフィール)
1988:国家検定一級技能士取得
1991:薩摩焼フェスタ、デザインコンクール県知事賞
1995:鹿児島陶芸展・県議会議長賞
1997:鹿児島県陶業協同組合(薩摩焼協同組合)・理事
1998:日本工芸会・西部工芸展県知事賞
2002:伝統工芸品ふれあい広場沖縄大会に初出品
2003:鹿児島市工芸展優秀賞
2006:薩摩焼伝統工芸士(加飾)称号取得
2007:薩摩焼パリ伝統美展「現代薩摩の陶芸パリ展」に
選抜出品
2008:さつまの伝統的工芸品・コラボ作品最優秀賞
2008:第11回日本伝統工芸士会展入賞
2009:現代陶芸薩長連合展出品(萩市・旧久保田家宅)
2011:かごしまの新特産品コンクール・鹿児島県特産品協会理事長賞
2011:伝統的工芸品産業功労者表彰九州経済産業局長賞
2012:第20回テーブルウェアフェスティバル「鹿児島県」に出品
2014:伝統的工芸品産業大賞(作り手部門)功労賞
2014:伝統的工芸品産業功労者表彰「経済産業大臣賞」
2017:鹿児島県優秀技能者知事表彰
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〒891-0403 鹿児島県指宿市十二町321-4
TEL:0993-24-2427 FAX:0993-24-2427
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