2011大浦にまた鯨漂着

    2011.1.07大浦に漂着した鯨の画像と駄文をお届け致します

 また大浦に鯨が漂着した。2頭。
 今度やってきたのはモッコリ鯨、もとい、マッコウクジラである。
 鯨は面白い。
 折角の機会なので、少し鯨について述べてみよう。
 鯨は、ハクジラとヒゲクジラに分けられる。
 メクジラは人間が立てるもので、鯨とは関係ない。
 イルカと鯨はどこが違うかと言えば、基準は実ははっきりしたものはない。
 体長4m前後以上のものを鯨と言い、それ以下をイルカと一般的に言っている。

ヒゲクジラはプランクトンや群れを作る小魚を主食とする。
それに対し、ハクジラはイカ類や魚類を主食とする。
普通はハクジラ類は頭が大きくないのだが、マッコウクジラだけは別である。でかい。とてもでかい。
体長はヒゲクジラ類のほうが大きいが、マッコウクジラはでかい。
ハクジラ類では最大の20m。
今度の大浦のものも、私の目測で15m以上はある。
昨日まではそうでもなかったのだが、今日10日は見物人で賑わったそうだ。
駐車場を作り、おじちゃん達が交通整理をしていた。
なかなか子供に鯨を見せてあげられる機会はないから、見られた人はラッキーだ。

 鯨の体温は約37℃である。
 マッコウクジラは全世界の海を回遊する。
 といってもこれはオスだけで、メスは暖かい海で子供と過ごす。
 ハクジラ類はあまり回遊しないのだ。
 マッコウクジラのオスだけが行動的。
 ということで、あちらのほうもお盛ん。
 一夫多妻制である。
 非常にうらやましい。

マッコウクジラは深く潜水ができる。
ヒゲクジラ類が100mくらいなのに対し、3200mも潜ることができる。
したがって潜水時間も長い。
ヒゲクジラがせいぜい10数分なのに対し、マッコウクジラは90分。
これはヘモグロビンだけでなくミオグロビンも使い、
心拍数も数分の1に下げられるから。
すべてが凄いね、この鯨。
またメスの妊娠期間は15ヶ月。
1産1子である。

 性成熟に達する年齢は遅く、オスは25歳くらいから繁殖に参加する。
 人間もそれくらい遅くていいのかもねえ。
 ヒゲクジラはメスがオスよりも大きいが、ハクジラはその逆。
 オスがメスよりも大きい。
 特にマッコウクジラではその差が著しい。
 生殖周期は5年。
 人間もそれくらいがいいのだが。
 のべつ幕なしはいけませんぞ。

寿命はマッコウクジラで70年。
更年期はないそうである。
さて今回打ち上げられた鯨は2頭ともオス。
画像でご確認あれ。
私は少しだけ負けている。
あ、いや、その・・ 言ってみたかっただけ。
それにしても 腐敗臭が凄い。
染み出てくる油も凄い。
カヌーイストの野田知祐さんによると 生きている鯨の潮吹きの臭いも凄いらしい。
潮を被ったら、臭いがしばらく取れなかったそうである。
だらだらと書いたが、このへんでおしまい。

元のページの先頭に戻る