また大浦に鯨が漂着した。2頭。
今度やってきたのはモッコリ鯨、もとい、マッコウクジラである。
鯨は面白い。
折角の機会なので、少し鯨について述べてみよう。
鯨は、ハクジラとヒゲクジラに分けられる。
メクジラは人間が立てるもので、鯨とは関係ない。
イルカと鯨はどこが違うかと言えば、基準は実ははっきりしたものはない。
体長4m前後以上のものを鯨と言い、それ以下をイルカと一般的に言っている。
ヒゲクジラはプランクトンや群れを作る小魚を主食とする。
それに対し、ハクジラはイカ類や魚類を主食とする。
普通はハクジラ類は頭が大きくないのだが、マッコウクジラだけは別である。でかい。とてもでかい。
体長はヒゲクジラ類のほうが大きいが、マッコウクジラはでかい。
ハクジラ類では最大の20m。
今度の大浦のものも、私の目測で15m以上はある。
昨日まではそうでもなかったのだが、今日10日は見物人で賑わったそうだ。
駐車場を作り、おじちゃん達が交通整理をしていた。
なかなか子供に鯨を見せてあげられる機会はないから、見られた人はラッキーだ。
鯨の体温は約37℃である。
マッコウクジラは全世界の海を回遊する。
といってもこれはオスだけで、メスは暖かい海で子供と過ごす。
ハクジラ類はあまり回遊しないのだ。
マッコウクジラのオスだけが行動的。
ということで、あちらのほうもお盛ん。
一夫多妻制である。
非常にうらやましい。
マッコウクジラは深く潜水ができる。
ヒゲクジラ類が100mくらいなのに対し、3200mも潜ることができる。
したがって潜水時間も長い。
ヒゲクジラがせいぜい10数分なのに対し、マッコウクジラは90分。
これはヘモグロビンだけでなくミオグロビンも使い、
心拍数も数分の1に下げられるから。
すべてが凄いね、この鯨。
またメスの妊娠期間は15ヶ月。
1産1子である。
性成熟に達する年齢は遅く、オスは25歳くらいから繁殖に参加する。
人間もそれくらい遅くていいのかもねえ。
ヒゲクジラはメスがオスよりも大きいが、ハクジラはその逆。
オスがメスよりも大きい。
特にマッコウクジラではその差が著しい。
生殖周期は5年。
人間もそれくらいがいいのだが。
のべつ幕なしはいけませんぞ。
寿命はマッコウクジラで70年。
更年期はないそうである。
さて今回打ち上げられた鯨は2頭ともオス。
画像でご確認あれ。
私は少しだけ負けている。
あ、いや、その・・ 言ってみたかっただけ。
それにしても 腐敗臭が凄い。
染み出てくる油も凄い。
カヌーイストの野田知祐さんによると 生きている鯨の潮吹きの臭いも凄いらしい。
潮を被ったら、臭いがしばらく取れなかったそうである。
だらだらと書いたが、このへんでおしまい。