は じ め に


 2002年8月上旬,アンコール・ワットで知られる,密林の中に残されたクメールの 古都「アンコール」遺跡を訪ねた。カンボジアは2,3年前に内戦が終息したばかりで,やや不安がないわけではなかったが,思いの外落ち着いており, 人々は生活に一所懸命の様子で,外国人には無頓着な感じだった。
 
 今回の旅の私的印象としては,
@ 濠に囲まれた城のような雄大で荘厳な寺院はすごいの一言。
A 壮大な石造りの遺跡は,クメールの強者どもの夢の跡を物語る。
B 思っていた以上に,広い地域に多数の遺跡があった。
C 遺跡はいずれも岩石を積み上げた石造建築物で,建築後に丹念に彫刻が施され, 完成には数十年の歳月と想像を 超える人手を要したと思われる。
 9〜13世紀のアンコール王朝の強大な力が偲ばれる。
D その興亡を考えると,国境が陸続きの内陸国の自己保存の厳しさが窺われる。
E ヨーロッパ,アジア,日本から大勢の観光客が訪れており,観光で潤うシムリアップ の市民は,今更ながら平和の有難さを知ったのではないか。
 といったところか。
 
 小さなデジカメで写真をたくさん撮ってきたが,帰って整理してみると,なぜあの光景 を記録して来なかったかと悔やまれる場面も多い。1回目は状況が分かる程度で良いというネットのアンコール・ファンの言葉どおりだった。
 
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