南海のリゾート・グアム
福岡空港から約3時間半,太平洋の西南に点々と浮かぶミクロネシアの島々のひとつ
グアム島は,南国の楽園・リゾートとして知られる観光の島である。(位置図)
今年(H18)10月,海外ウェディングに出席するために,家族でグアムを訪ねた。
鹿児島を早朝クルマで出発。高速道路に乗って福岡空港へ。
グアムへ向かうコンチネンタル航空916便は福岡空港を10時40分に飛び立ち,青々とした海原の上空を静止しているかのような穏やかな
飛行を続け,機内食を取り,ガイドブックを眺めているうちに,まもなく着陸態勢にはいるとのアナウンス。窓の外を見ると前方
に海に浮かぶ島嶼が目に入ってきた。
青々とした海に浮かぶ,周りを珊瑚礁で囲まれた,まさに南の楽園の姿である。
14時10分(時差1時間,現地時間は15時10分),予定より10分ほど早く着陸。
所要時間は3時間半,鹿児島から福岡まで高速を走るのとほぼ同じ。海外リゾートは多いが,グアムほど近くて手軽に行けるリゾートは
ないのではなかろうか。シーズンをはずせば費用も手頃だ。
さて,空港に降り立ったとたん,と言うか,機内と空港ターミナルをつなぐ通路に入ったとたんにムッとした熱気に包まれ,赤道の近く
に来たことを実感する。
グアムは,日本の小笠原諸島を赤道に向かって南下し,フィリッピンのマニラとほぼ同じ緯度の太平洋上に位置する。近くにロタ島,
テニアン島,サイパン島などマリアナ諸島が点々と散在し,アメリカから遠く離れているが,アメリカ合衆国の準州。
人口16万4千人のうち,40%がチャモロ人,24%がフィリッピン人,その他アメリカ人,中国人,韓国人,日本人だそうだ。
もともとはチャモロ人という海洋民族の島であったが1500年代半ばスペイン人が占領,以後300年間はスペイン領となり,アメリカ領に
なったのは1898年 アメリカ・スペイン戦争でアメリカが勝ってから。
1941年,真珠湾攻撃と同時に今度は日本軍がグアムに上陸し占領,1944激戦の末アメリカに取り戻されるまでの3年間は日本の占領下に
あった。
この時の日本軍の一員であった横井庄一さんは,昭和47年地元漁民に発見され日本に帰還するまで,ここグアムのジャングルに敗戦後
28年もの間,隠れ住んでいた。(横井さんについてはこちらが詳しい)
面積は淡路島と同じくらい,見るべき名所旧跡とか観光スポットはそう多くない,それでもグアムには観光客が溢れている。日本人観光客
が年間100万人近く訪れ,全体の7割を占めるそうだ。
では,グアムの魅力は何かと言えば,青々とした海原と白いビーチ,紺碧の空,そしてこの自然を生かしたアウトドアスポーツ,それに
フリーポートとして世界の一流品が免税で買えるといった魅力であろう。
周囲を珊瑚礁に囲まれ,海中ではダイビングやシュノーケリング,シーウオーカー,水中バイク,潜水艦,海上ではイルカウオッチ
ング,フィッシング,パラセ イリング,水上バイク,クルージング,ビーチ……,と海を楽しむあらゆるスポーツ・遊びが手軽に初心者
でも出来るように準備されている。
また,空では,遊覧飛行はもちろん操縦体験,スカイダイビング,陸上では趣向を凝らしたウオーターパーク,ゴルフ,テニス,カート
コース,トレッキング,射撃,時期によってドラッグレースやバイクレース,夜はポリネシアン・ディナーショー,ディナー・クルーズと
多彩なスポーツ・遊びが用意されている。
もちろん何もしないで のんびりビーチで過ごすこともできる。
また,グアムはフリーポートになっており,世界一流ブランド品を揃えた大型ショッピングセンターでは免税のブランド品を買うことが
できる。
グアム島のリゾートの中心地タモン地区では,観光客のためだけのバスが,各ホテルとショッピングセンターなど主要ポイントを結び,
20分間隔で走っている。
主要ホテルだとホテル内にツアーデスクがあり,自分がやりたいことをここに申し込めば,時間になると迎えに来てくれる。
素晴らしい自然とそれを楽しませてくれるツアーに,観光客が増え,人が増えるとブランド店も増える。免税のブランド品を目当てに
さらに観光客(日本人の)が増える,という循環が出来上がり,観光リゾートがシステム化している。
滞在した4日間は,毎日快晴,空も海も青々として素晴らしかった。
2日目の午後,ホテルのチャペルで結婚式に参列。
タモン湾を背景にした真っ白い明るいチャペル,ガラス張りの向こうに海を見通せる式場で,電子オルガンと男女2人の歌い手の調べ
が会場を包み,あごひげを蓄えた大柄の牧師さんが荘厳に式を運んだ。
式の後は,チャペル併設のラウンジで双方の家族でパーティ,夜はフランス料理のディナーが用意されていた。
聞くと,新郎新婦はグアム到着時,空港にリムジンが迎えに来て,ホテルまで送迎してくれたとのこと。
二人にとって,今日の,快晴の青々とした海をバックにした結婚式は,生涯想い出深いものになるに違いない。
ハワイをはじめ海外ウェディングは世界のあちこちに広がっているが,初めて参列したグアムでの結婚式は,なかなかのものだった。
式場のスタッフの話では,多い日は1日に5,6組の挙式があるとのこと,チャペルはいくつもあるので,年間では相当な数になる
ようだ。
この日も,ホテル前のビーチで記念撮影をするウェディングドレスの花嫁とその新郎を幾組か見た。
最後に,グアムには,もう一つの顔がある,それは「基地の島」の顔。
グアムの北西に米空軍基地が,島の南西に海軍基地があり,約6,000人の米兵が駐留している。島の面積の5分の1に米軍施設がある。
演習場には都市型戦闘訓練場もあると言うから,ここで対テロ訓練を積んでイラクへ送られているのかもしれない。
ソ連が崩壊した後の新たな世界戦略を睨んだ米軍再編の一環として,アメリカは沖縄の海兵隊8,000 人をグアムへ移転することとした。
その移転費用103億ドルのうち6割の61億ドルを日本が負担すると,日本の防衛庁長官がアメリカに約束してきたことは,記憶に新しい。
国の借金が780兆円(地方含めると1,100兆円)ある,というのにである。
何と言っても日本のボスはアメリカだからナ,逆らえやしない……と,防衛庁長官と我が首相が考えたのかどうか ???
あと,グアムはアメリカであるが故に,出入国に当たって,指紋はとる,顔写真を撮る,チューブ入りのクリームは没収する,
靴は脱がせる,機内預け旅行バッグは施錠させない……と,いい気分ではない。外国人はみんなテロリストに見えるのかな。こうして侵入が
防げると思っているのか,単なる牽制なのか。我々旅行者はやむを得ないと思うべきなのか。
何はともあれ,グアムはいいところだった。
もう一度,ゆっくり行って,透明な海を楽しみたい。(H18.11.1)
※参考 グアム情報は,
こちらが詳しい。
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