カ ン ボ ジ ア ・ ツ ー リ ン グ
▽ はじめに海外ツーリング。これまで仕事の関係で休みが取りづらく夢に終わっていた。この6月(2007),第2いや第3の職場を定年?退職,少し時間がとれるようになった。よし,これからだ!! 様々な海外ツーリングツアーを扱う道祖神の「MOTOR CYCLE TOUR THE WORLD 2007」 の発行を待って,早くからコースを検討。先ずは,世界史で興味のあった中国西域,孫悟空が旅した火焔山の山麓を9月に走る 「シルクロード・ツーリング」への参加を決め,申し込んだ。しかし,このコースは8人以上という最少人数が集まらず,直前に取りやめになった。では,10月以降どんなコースがあるか,それとも来年に延ばすか思案,最近のバイクツアーは 「カネとヒマ」があれば,アジア,南北アメリカ,ヨーロッパ,ニュージーランド,オーストラリア,アフリカなどコースは多彩だ。58日間かけて南米 を縦断するというコースもある。結局,先ずは近場で日数の短い「カンボジア・ツーリング」に行くことにした。このコースは年間9回予定されており,金曜日出発の4日間といういわば体験コース。次の出発は,都合良く連休を利用した11月22日発だった。シルクロード・ツーリングへ行くつもりだったので,国際免許証など,ある程度の準備は進めていた。 10月末,主催の道祖神から希望者が3人おり最少人数に1人足りないが,催行するとの連絡があった。参加者3人は,一人は北海道の女性,もう一人は静岡の同年代の男性とのこと。この2人は成田から, 私は福岡からベトナム航空でホーチミンへ飛び,ここで合流して乗り換え便でカンボジアの首都プノンペンへという計画である。プノンペンで合流するとはいえ, 一人で海外に出るのは初めてだった。
福岡 → ホーチミン → プノンペン第1日目(11月22日)▽ 初めてのプノンペン
わが家を早朝05:15出発,九州新幹線・特急と乗り継いで,08:40には博多駅に,さらに地下鉄と 空港バスを乗り継いで,09:20に福岡空港国際線ターミナルに着いた。搭乗機の出発予定は11:00ちょうど。連休の前日とあって,3F出国ロビーは大変混雑しており,ベトナム航空の受付カウンターにも 列が出来ていた。eチケットを見せてホーチミンまでと,ホーチミンからプノンペンまでの2つの搭乗券をもらい,荷物は最終目的地のプノンペンまで預ける。次に出国のための検査は,最後尾がどこか分からぬほど長蛇の列である。充分時間に余裕を 持って来たはずが,列は遅々として進まず,どんどん時間が過ぎていく。出国審査は問題なく通過。手荷物にカメラなど小物を入れた小さなバッグ,それにヘルメット。 Gパンにトレッキングシューズというスタイルである。搭乗時刻に何とか間に合い,日本人で満席のベトナム航空819便は11:00定刻に福岡空港を飛び立った。水平飛行になり,しばらくすると飲み物(ワインをもらう)とつまみが,次に昼の機内食が出て, 新聞を読んだりうつらうつらして,離陸から5時間後,中継地のヴェトナム・ホーチミン空港に着陸した。日本時間16:00(現地時間は2時間遅い14:00 )ホーチミン空港は,インドシナ半島に近づきつつあった23,24号二つの台風の影響か空港ビルの外 は曇りで風が強かった。しかし,一気に南へ来ただけに暑い。さて,ここで乗り換えである。ベトナムに入国する人々とは反対側へ,英文案内に従って進むと, 手荷物とボディチェックがあり,ここを抜けると乗り換え便のロビーへ出た。これでひとまず安心。ホーチミン空港ビルは本年9月1日オープンと真新しく綺麗だ。待ち時間がかなりあるので,ロビー の椅子で休む。時計を2時間遅れの現地時間に合わせる。家を出るとき冬支度で来ているので,ベストなどを脱いでバッグ代わりのヘルメットの内側に押し込んだ。さて,ここで同行の二人と合流するはずと思って,見渡すも,ヘルメットらしきものを持った人はいない。 時間もあるし,そのうち分かるだろうと気にはしなかった。17:15発カンボジア・プノンペン行きの,30分前に搭乗口の待合室に向かうと,入り口付近に 今回の同行者らしき2人がおり,声を掛けてみると,やはりそうだった。簡単にあいさつ。女性は,昨日雪の北海道から出てきたという。プノンペン行きは双発のプロペラ機で,座席は左右2つずつ。ホーチミンからプノンペンまでの 所要時間は約50分。離陸するとすぐ出入国管理カードと関税申告書の用紙が配られ,記入,外はすでに太陽が地平線の彼方に沈もうとしており,夕闇が迫りつつあった。18:00 目的地のプノンペンに着いた。空港には,現地の女性ガイドが迎えに来ており,ホテルまでベンツのワゴン車で送ってくれた。 初めて見るプノンペン市内は,家路を急ぐラッシュ時なのか,バイク群と車が道路を埋めて先を急いでいる。かつ,バイクのほとんどが家族か職場の仲間らしき3人,4人乗りである。ガイドの説明では, この日はとくに「水の祭典」というカンボジアでは4日連休の一大行事の前夜に当たり,いつもより混雑しているとのことだった。こんな所を走れと言うのではないだろうな。車から見ていると,今にも接触せんばかりに 4人乗りのバイクが車の前に飛び出してくる。かと思うと,この流れに横道から乗り込んでくる車やバイク,つい「やばい!!」と声が出てしまう。 しかも,バイクは免許不要だそうだ。ええっ。子供でも乗るって?交差点に信号はなく,我が道を先に突っ込んだ方が勝ちといった様子。「こんな所を走るのか……,」と驚きつつ「カンボジア人が走っているのに,俺たちが走れない ことはないだろう」と,興味も湧いてくる。この日,ツーリングについては特に説明はなく,明朝8時,すぐ走れるように準備してホテル のロビーに集合と言い残して,ガイドは帰っていった。3人残され,先ずは夕食を何とかしなくてはならない,外に出て周りを見渡しても, それらしきところが見あたらなかったが,1軒だけホテルの先に餃子屋さん(漢字で書いてある)がありここにしようと3人で一致。空港で現地通貨 (リエル)に両替しなかったので,支払いが心配だったが,持ってきたメニューにはちゃんと$(ドル)の表示があった。店のお姉さんとは言葉は通ぜず, 漢字メニューから餃子とスープとチャーハンを注文,スープは選択をまちがえたか激ピリカラだったが,店構えに似合わず美味しかった。3人で10$, 一人400円足らず。