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ヴェネチア往路(ミラノ→ヴェネチア)
イタリアに着いて翌日(金)の朝8時半,ミラノ駅は通勤ラッシュ時で人に溢れていた。イタリアの駅では,駅員の改札がない。セルフ改札である。
タダ乗りを奨励しているようなものでは?と思うが,これもイタリア流??国鉄ばかりではない,地下鉄も,路面電車も,バスも,全てセルフ改札,自己責任である。切符を買って,国鉄は駅の乗車口近くに,電車やバスは車内に,自分で印字する「改札機」 が置いてある。乗る直前あるいは乗ったらすぐ,改札機に切符を差し込み印字する仕組みだ。国鉄はヴェネチアまでの3時間の間に1回チェックがあったが, 電車やバスで印字の有無をテェックされたことはなかった。「印字を忘れると罰金」と,旅行案内書に書いてある。駅ではまた,列車案内のアナウンスはない,数列あるホームのうち自分が乗る列車を探さなければならない。我々もやっと探しあてて乗り込み,予約席を見つけると,6人掛けの予約ブースは同年代のイタリア人夫婦と相席だった。9:10 ヴェネチア行き列車は,何の予告もなく発車。列車は,両側に飼料畑が一面に拡がった平野部をほぼ一直線に,アドリア海の湾奥にあるヴェネチアに向けて快適に走る。途中で,妻がイタリア語会話集を片手に相席の中年イタリア人に語りかけるが,答えがわからない。 Kさんが助け船で割って入ってひとしきり英語で会話になった。ミラノに住んでおり,バカンスでヴェネチアのリド島に3泊する予定とか。 日本に来たことはないらしい。リド島は,ヴェネチア周辺にいくつかある島のひとつ,丁度今の時期,ヴェネチア国際映画祭が開かれているところで, カジノもあるらしい。ミラノから3時間後,列車はヴェネチアのサンタ・ルチア駅のホームに滑り込んだ。ヴェネチアからの帰り(ヴェネチア→ミラノ)
ヴェネチアに1泊した翌日 12:00ミラノ行き列車は発車。サンタ・ルチア駅で慌ただしく買った弁当(駅弁があるとは思わなかった)は,紙の袋に入っているランチ・ボックス。中身は, 小型のフランスパン1個,スパゲティ・パック,鶏肉の煮込みパック,チーズ,リンゴ1個,それに赤ワインの小瓶まで入っていた。 イタリア人はこれを1人で食べるのだろうが,妻と半分個にしても残してしまった。往路と同様6人掛けのブースは,今度は東洋人の若い男女と相席。彼らは既に包みを広げ,パンと生ハムの昼食を手掴みで食べていた。 語っているのを聞くと,チャイナらしい。車内での昼食が終わり,しばらくすると,相手の女性の方が英語で話しかけてきた。香港からサンフランシスコに移住して4年になるという,香港人の若夫婦。ご主人は歯科医師だという。Kさんが自在に英語で相手をする。私はところどころ分かる程度。わが妻も上海に行ったことがあるなどと言葉を探してカタコト英語で一所懸命しゃべっている。同じ東洋人ということもあって,ミラノに到着する頃には親しくなり,お互い住所氏名,メール・アドレスを交換, そしてK君のシャッターで一緒に写真に収まった。