セリエA観戦記 ACミラン対ペルージャ

 平成11年9月12日(日),北イタリア・ミラノのサン・シーロ競技場でACミランとペルージャの対戦を観戦した。

 サン・シーロ競技場は,4万5千人を収容する非常に近代的な造形のサッカー競技場。
 周りは,鉄の柵で仕切られ,ゲートをくぐると小銃を肩に掛けた制服の警官がボディチェックし,飲料水のビンを持っていたら,栓をあけろという,アルコールのチェックらしい。

 この日,ミラノではF1も開催されており,観客は分散されたが,それでもこの広い競技場が7割方埋まっていた。98%は地元ACミランのサポーターである。
 ペルージャの応援団(ティフォージ?)はというと,コーナーの一角の仕切られた場所に押し込められ,警官が前を行き来している。

 9月7日韓国とのU22壮行戦に出場した中田は,今日はまだ復帰していないのではと思っていたが,背番号 7 がちゃんとスタメンに入っていた。

 試合は,ドイツのビーロフ,ウクライナのシャビジェンコ,ブラジルのレオナルドなど世界的なメンバーを揃えたACミランが前半開始からボールを支配,いつ点が入るかという展開で始まった。
 それでも,なかなかシュートが入らなかったが,20分過ぎ,ついにミランのビーロフがゴールにけり込んだ。

 1点とったときの観衆がすごい,全員(ほぼ競技場全体)が立ち上がり,両手をうち振って,ウオーと競技場が巨大なメガホンになったような歓声を上げる。
 逆に,自陣が攻められたり,コーナーキックになるとゴール近くに陣取ったミランファンが一斉に口笛をふき,相手にプレッシャーをかける。
 また,ミラン側のシュートがはずれると,自分が失敗したかのように頭を抱え込む。

 1点専攻されたペルージャは,30分過ぎ,中田の巧みなドリブルで敵陣に迫り,巧みなパスを送り,これが同点ゴールになった。
 これには劣性のペルージャ応援団が大喜び,太鼓を打ちならし,旗を振って,存在をアピール。
 この同点ゴールにより,ペルージャの動きが俄然よくなり,ボールを支配するようになった。中田の動きも活発,何度かミランのゴールを脅かすが,追加点に至らないうちに前半終了。

 後半,ACミランが地力を見せて2ゴール,ペルージャを突き放し,セリエA昨年度優勝の貫禄を示した。 

 このためACミランのフアンも納得,相手とのトラブルもなく,おとなしく引き上げていった。
 サッカー試合には市の警察のほか,軍の警察も警備に当たり,一方は,ライフルを肩から下げ,試合中も場内を巡回していた。
終わった後は,ジープを連ねて帰っていった。

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